森のようちえんから国際交流まで、幅広い社会教育交流活動をご紹介します。

生きていれば何とかなるよ

天気の良いは、自宅から数分のところにある、黒川清流公園を歩くことを日課にしている。

この公園は東京都と日野市で管理しているが、日野市の部分を週3日清掃しているお父さんがいらっしゃる。御年86歳とのことであるが、実にかくしゃくとされていて、一生懸命に働かれている。

「お疲れ様です」と声をかけさせていただくと、「若いときに畑仕事で鍛えているので、この程度の作業は何とも思わない」とのことであった。
折り返し地点まで歩き、帰り道で出会った時には、ひと人仕事を終えて煙草をふかされていたが。実に気持ちよさそうであった。

このお父さんには、以前にも話を伺ったことがあるが、
「若い時には本当に苦労したが今日も仕事が終わって、風呂に入り、8:2の水割りの焼酎を飲むときは幸せだなと思う(2が焼酎だよ)」と話してくれた。

そして
「生きててよかったよ」
「生きていりゃ何とかなるもんだな」とつぶやかれた。
その時には「そうですか」と返事をしたが、しばらくすると「本当にそうだろうか」との疑問がわき出してきた。

生きていて何とかなるのだったら、18歳以下の未成年者が500人も自ら命を絶たなくても良いのではないだろうか。
自ら命を絶つ理由は様々だとは思うので一概には言えないとも思う。
この子どもたちと、真正面から向き合い、真剣に向き合い子どもたちの健やかな成長を心から願って世の中の冷たい雰囲気と戦っている人々も多くいます。

が、「パーティーは裏金作りに最高」と裏金作りに東奔西走したり、「総理になりたい」との野心の果てに公職選挙法違反で逮捕される国会議員がいたりする世の中。
このような姿を見せつけられて「生きていてよかった」本当に思えるだろうか。
いずれの方も、超優秀な国会議員であるが、超優秀とは頭で考えることは優秀であって、心の中は優秀ではないかもしれない。

そういえばあのお父さんは以前「今の若者は政治で不祥事があても騒がないね、日本はこれでよいのだろうか、もう諦めているんじゃないの」ともつぶやかれた。

自分も日本国民の一人として、諦めることなく、何かをしなくては。

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