森のようちえんから国際交流まで、幅広い社会教育交流活動をご紹介します。

新刊『森のようちえん冒険学校』刊行に寄せて

刊行に寄せて

幼児・青少年期に自然体験活動を

時下ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
さて、私は、45年間お世話になりました、公益財団法人社会教育協会 日野社会教育センターを2019年3月に退職しました。そこでこれまでにかかわってきた、幼児・青少年の野外活動について整理をし、本を作る作業を、2020年7月より取り組み始め、5月に刊行することになりました。

日野社会教育センターで開館当初から始まった自然学校、2009年から始まった「森のようちえん&冒険学校」に子どもたちを参加させてくれた保護者の皆様から、スタッフから、40年前に一緒に活動した子どもたちから、その子どもたちの保護者から、当時一緒に活動したリーダーからのメッセージと、多くの方々にメッセージを寄せていただき中身の濃い内容にしていただくことができました。

さらに、汐見稔幸先生(東京大学名誉教授)からは。

「自然の中で子どもたちを自由に遊ばせることの大事さはずいぶん前から言われているのですが、自然の中で自由に遊ぶことが子どもたちの育ちに実際にどう影響するのか、レイチェル・カーソンが『センス・オブ・ワンダー』を育むのだといったこと以外は、あまり明確にはなっていないように思います。そういう問題意識で読んでいくと、中能さんのこの本には、その中身を示唆することがふんだんに出てきて、さすが苦労してここまで日野の森のようちえん、冒険学校を育て上げてきた人だと感心することしきりです」後略。

また、内田幸一(NPO法人森のようちえん全国ネットワーク連盟)理事長からは、

「本書は中能孝則さんの永きにわたる野外活動の実践から、彼がつかみとられたエッセンスが随所に散りばめられ、魅力ある言葉でつづられています。後から進む者には確かな道標となるでしょうから、ぜひ読んでいただきたいと思います。また、氏の語る心地よい響の声にも、機会があれば耳を傾けていただければと思います。穏やかな口調と経験から語られる子どもたちの姿は、私自身もまるでそこにいたかの様な気分にさせられます」後略。

と、幼児・青少年期の野外活動の大切さについて裏打ちして下さるメッセージをいただき、身に余る光栄に心より感謝しています。まだまだ考察を深めなくてはならない部分もありますが、ご一読いただければ幸甚に存じます。

↓本の詳細とご購入に関してはこちらをご覧ください。

新刊紹介

SNSでフォローする