森のようちえんから国際交流まで、幅広い社会教育交流活動をご紹介します。

雨の森を楽しむ(啓明学園初等科1年生と2年生)

台風2号の影響による雨模様の予報が出るか中、啓明学園初等科1年生と2年生の森遊びにお邪魔してきました。
その時、空を見上げる大人の感覚は、「降ってくれなければ良いけどね」。
霧雨の中に集まってきた1年生の姿は、長靴もあれば運動靴もある。中には通学用の革靴の子もいた。
そこで「今日の靴について、お母さんやお父さんからアドバイスを受けた人」と聞くと、かなりの子が手を挙げた。そして「自分で考えて靴を選んできた人」と聞くと、数人子どもが元気よく「ハイと手を挙げた」どちらも間違いではないと思うが、自分で判断しなかった子は「お母さんのせいでびしょびしょになった」と、人の責任にする可能性も出てくるようにも思う。
このような話は何回も聞いたことのある私は「今度から、森遊びの日には自分で考えて、靴を選び、服装を選んで参加してね」とアドバイスして、森遊びに出かける。
森の中にはいった子どもたちは、雨のしずくなど全く気にすることなく思う存分に遊んでいました。
そして、2年生の時間になると本降りとなる、「この後どうしようかな」と考えているところへ、2年生の子どもたち全員が集合していた。10年前の先生方の判断は「今日はやめましょうか」であったが、最近は「めったにできないチャンスですね」と、先生方の判断力も変わってきた。
子どもたちには、雨が降っていようが、いまいが、今日は森遊び、靴や服装も自分で考えてきたとのこと、また、着替えもちゃんと持ってきているとのこと。さすが2年生。1年間の体験が生きている。
そして、森に向かって「レッツゴー」最初にたどり着いて池では、着の身着のまま池に飛び込む子、温泉のように池につかる子。おそるそる池に入る子。池のほとりからそーっとのぞき込む子。大人はにこにこしながら見守るだけで、子どもたちはすべて自分の判断で遊んでいる。
池でのひと遊びが終わると、森の入り口で。森の神様に「よろしくお願いします」と挨拶して森の中へ。
森の中ではとにかく自由に遊ぶ。しかし、天気の良い日とは違って木登りひとつにしても、足元が滑る。「おっとっと」と言いながらも、自分の背丈の数倍の高さまで登る子もいる。
もちろん登れずに、下から見上げている子もいる。登りたそうにしてはいる子もいるが、大人が手を出すことは全くない。
登れる子もいて、登れない子もいて、それであたりまえ。大人が「親切という名のお節介」により、変なところで口を出し、手を出すから、子どもが自分で判断するチャンスを奪っていないだろか。と思うときもある。
雨の日の森遊びは控えようという大人の判断も大切であるが、雨の日だからこそ、ずぶ濡れにながらも、誰に気を使うこともなく、心ゆくまで雨と戯れながら森の中で自由に遊ぶ。
このような体験ができるのは子ども時代だけかもしれない。
思い切り遊びほうけてほしいと願った雨の中の森遊びであった。
森の神様に「ありがとうございました。」と、お礼を言って森を後にした。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

SNSでフォローする