森のようちえんから国際交流まで、幅広い社会教育交流活動をご紹介します。

未来の子どもたちが人間らしく成長していく証にふれて

子どもたちの実際の姿を見て、まさに「論より証拠」でした。先生方も、決して口出し手出しをせず、子どもの行動を見守る姿が印象的でした。子どもたちの安全第一の教育方針は一見、正しいことなのですが、実際は、子どもが自分で判断して行動し、次の行動につなげる芽を摘み取っている訳です。転んだりけがを恐れるあまりに、手足の動かせない、指示待ち子どもを作っていることに気づかねばなりません。

現実は、世間や保護者の目の厳しさに耐えられず、つい「転ばぬ先の杖」で誘導してしまいがち。しかし、小さいころから自然の中で、心も体も調整できる「生きる力」を育むことは大切な事と改めて気づかされました。

森のようちえんで生活している子どもの姿は、正にお猿さんに似た格好。元始、人間は二足歩行が可能になって進歩した、その原型を見た気がしました。自分の意志で自分の行動を判断していくには、幾多の失敗も経験しなければなりません。時には泣き、時にはビビり、時には、達成した誇りの表情など自然への働きかけの中で起こる出来事が、人間の発達につながっていくのだと確信しました。

永いこと実践し、応援して下さる方々の広がりが、未来の子どもたちが人間らしく成長していく証なのだと改めて感じました。素敵なお話をお聴きできましたことを感謝いたします。

さて、世の中の主な幼稚園や保育園は、中々このようなこどもたちの育みの実践は困難であろうと思います。先ず、指導者の意識改革、地域の協力、自治体の支援など、やれるところから実践していくことですね。

少しでも、中能さんの活動してきたことが未来の子どもたちを人間らしく育むことに寄与できることを願います。身近にある自然に足を運ぶことからかなあと夢を馳せております。これからも、たゆまず支援指導を続け、共感して実践する仲間が増えますように。

甑島のあの美しい夕日は、日本の自慢できる原風景ですね。子どもたちの魂に触れるものを、伝えたい、見せたいですね。
お誘いした友人は、中能さんの実践や、お人柄に触れ、大層感激しておりました。紹介できましたこと、嬉しく思っております。ありがとうございました。
厳しい暑さはこれからです。どうぞご自愛下さり、あとに続く指導者の育成にご尽力ください。

駒形富子
(駒形さんは、子どもたちの保育園時代からの友人で、先日行われた私の講座「教えられて記憶する育みと、自ら体験して心に刻む育み」にご参加いただいた時の感想をよせていただきましたので、ご本人の承諾をいただき掲載させていただきました。ありがとうございました。)

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